カラーモンスター|感情整理の”前提”を教えてくれる絵本

絵本

こんにちは、らぶこです。
図書館で借りてきたこちらの本。
「カラーモンスター」(原題:The Color Monster)は、スペインの作家・イラストレーター、アンナ・レナス(Anna Llenas)さんによって書かれた絵本です。

子供たちにはもちろん、大人も生きている限りは一生付き添うことになる「感情」がテーマです。

あらすじ

物語の主人公は「カラーモンスター」という感情を持ったモンスター。
彼の感情は混ざり合い、混乱してしまっているので、カラーモンスターはどの感情がどうなっているのか分からなくなっています(「複雑な気持ち」)。

そこで、カラーモンスターを手助けするために女の子が登場します。

女の子は、カラーモンスターにそれぞれの感情を別々の色で表現する方法を教えます。

  • 黄色は「喜び」:明るくて楽しい気持ち。
  • は「悲しみ」:涙が出るような、心が沈む気持ち。
  • は「怒り」:熱くて爆発しそうな感情。
  • は「恐れ」:暗くて不安な気持ち。
  • は「安らぎ」:落ち着いて穏やかな感覚。

カラーモンスターはそれぞれの感情を色分けすることで、自分の気持ちを理解し、整理することができるようになります。
物語の終わりには、カラーモンスターは全ての感情がしっかりと整理され、心の中が晴れやかになるというメッセージが伝えられます。(最後のページは文章はなく、ハートいっぱいの愛らしい絵でthe END)

前提:認知と客観視

この絵本では、人が人に、モノに、事象に対して感じている入り混じる感情をわかりやすく色で表現しながら「まず整理しよう」という「行動」からスタートします。

まずは「今自分の感情がどうにかなってる」という【認知(気づくこと)】ができた後、「で、今自分は何色(何の感情)になってるんだ?」と【自分を客観視】できるようになること。

この感情整理の前提を「カラーモンスター」は言語化・可視化してくれるなぁ〜と感じましたし、自分の中で
「カラーモンスターを手助けするために登場した女の子(=もう1人の自分)」を頭の中で創り上げてしまえば、感情整理も楽しくできそう
、とも思いました。

では、感情整理の準備ができた後はどんな「行動」をすると良いのでしょうか。

感情コントロールの方法<5選>

感情の認知ができた後の「行動」は、それを「コントロール」すること。感情に振り回されるな!ということです。

ここでいうコントロールする対象の感情は主に「怒り(イライラ)」です。
怒りは、感情の中で1番衝動的に発生しますし周囲とのトラブルのきっかけになり得てしまう感情だからこそ、うまい付き合い方を少し意識しておきたいところです。

以下に私の普段の怒り対処法を紹介します。

一旦止まって深呼吸をする

自分の怒りを認知した瞬間、「怒りスイッチをOFF」したら深呼吸、もしくは数秒のカウントダウンを脳内でイメージしながら落ち着きましょう。

私の場合、ティンカーベルの映画に登場するフェアリーメアリーがカッとなった瞬間に「1・2・3‥」と10まで数え終えた後、冷静になって会話を続ける姿が印象的だったので、以来同じようにして自分を落ち着かせています。

理由を冷静に分析する

「この怒りの原因はなんだ?何に自分は反応したんだ?」と怒りポイントを探すことも効果的かもしれません。相手の立場に立ってみると、「怒らなくても良いことなのかも?」と気付けることも案外あるものです。

例えば。
休日に家事・育児と何かと対応に追われている時に旦那さんがお昼寝をしているのを見つけたら。カッチーン!!ときますよね。
でも、ここで即座に「ちょっと!寝てないで手伝ってよ!私も寝たい!!」と言いたいところをグッと押さえてみる(フェアリーメアリーになり切る)と、前日の仕事で苦手なプレゼン乗り切るためにほぼ徹夜で準備していたことを思い出しました。
もし私も同じ状況だったら…「あぁ、、きついわーそら寝るよねー!!お疲れ!」となって怒りは鎮まった…という実話です。

相手の気持ちを考てみる優しさがあると、人間関係(パートナーシップ)も良好になります。

100%の理解、同じ視座を求めない

「自分の常識は人の非常識」なんて言葉もよく耳にしますが、本当に理解度や解釈度は人によって異なるもの。己の理解は己しかできない!と割り切った上で問題解決に取り組むようにすると、楽になるような気がします。

以前、部屋の片付けをしている時に「みんな不快とは思わんのか?」とイライラしていた時がありました。旦那さんに「今のこの状態、この空間にいることが不快ではないの?」と聞くと「全然不快ではない」と。

その回答で、私は「あ〜不快センサーが根本的に違うのか、私とは違うのね」と妙〜に納得し、それ以来「自分が不快だから片付けるんです」と割り切って、旦那さんに強要することはせず淡々と片付けをしています。

自分を満たす行動をする

現実逃避!ストレス発散!です。
自分を心から満足させられるのは、自分しかいません。好きな映画を観る、好きなお菓子を食べる、体を動かして汗をかきまくる、長風呂して思いっきり汗をかく、などをして自分を思いっきり癒してあげると気づいたら怒っていたこと自体も忘れていたりするものです。

上質な睡眠をとる

しっかりと睡眠できていないと、イライラすることって多いですよね。つい夜更かしをしてしまった翌朝は、それはもう体も重くスッキリせずにちょっとしたことに反応してイラッとしてしまいます。(歳を重ねるごとに夜更かしの代償が大きくなっている気がします…

朝から怒りの感情があると、怒りは増幅していくので結果1日中何かと怒ってしまい「今日最悪‥」となってしまいますので、「どんなに遅くても○時までにはベッドに入る」「◯時以降は携帯を見ない」など自分ルールを作ってみても良いと思います。
(ちなみに私はこの自分ルールを作っては破りの繰り返しで自制できていません…残念。。)

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

カラーモンスターの前に現れた女の子が「いまのあなた、ぐちゃぐちゃよ!」と言うように、まずは「今自分は喜んでる/怒ってる/悲しんでる/楽しんでる」状態を認知・客観視して、感情に振り回されそうにな時は冷静に同書に習って色分けと分析をしていけると、スッキリしそうですね♪

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